他の地域のまちづくりに学ぼう(1)仙台

東北楽天ゴールデンイーグルスが今週頭まで長崎に来ていた。
2月28、29日に練習して、3月1、2日にビッグNでロッテとのオープン戦を行った。
「まーくん」や注目ルーキー「長谷川」が先発してだいぶ盛り上がったようだ。
そんなニュースを見ながら2年半前にフルキャストスタジアムに行ったときのことを思い出し、
仙台のまちづくりについて改めて考えてみることにした。




仙台市は人口100万人を有する東北地方最大の都市である。
1601年伊達政宗公によって雄藩の城下町として開かれ、
「東北地方における経済・行政の中枢都市」として発展。
杜の都」と呼ばれる自然環境、「学都」と呼ばれる高度な研究開発機能、
そして力強い市民活動の広がりを持ち、
将来にわたり良好で美しい環境や活力を持続できる都市モデルを提案し続ける。
(以上、仙台市HPより)

上は《仙台(青葉)城から見た仙台の街》
その仙台の玄関口であるJR仙台駅。
さすが東北一の街の駅という風格を感じさせられます。
駅3階には牛タン通りやすし通りがあります。

仙台の牛タン定食は、ご飯は麦飯(浜勝のような)で
テイルスープといって「牛の尻尾の骨付き肉が入ったスープ」がつくようです。
牛タンの歯ごたえは見た目よりやわらかい・・・
「う〜〜ん。仙台の牛タンは伊達じゃないっ!!」

ホテルのフロントにも「牛タン焼きマップ」と書いた地図があり、牛タンのお店がズラリ!載っている。
駅1階には「ずんだ餅」の店も多い。

「ずんだ」とは枝豆をゆでてつぶし砂糖を混ぜたもの。
甘党の私は何個でも食べられると思うくらいVeryGoodです。
地下の土産品専門店街では試食しまくることができます。


さあ、食べ物の話は終わりにして仙台の街ですが、
都会だけあって「○○通り」と名のついた通りがたくさんあります。
みちは直線的でしっかり区画されている感じがしました。
親近感が沸いたのが仙台には「アエル(AER)」という複合ビルがあることです。
楽天ゴールデンイーグルス初年度ということで
商店街には楽天の看板やのぼりが多数配置してあり
楽天ムードを盛り上げていこうとしている姿勢がよく見えた。
商店街の写真を撮ろうと思ったが、
連休中ということもあり人手が多く、
ゆっくり立ち止まれる状態ではなかった。
これでも仙台の商店街は年々客が減少しているという。
田舎者の私から見たら十分繁盛しているようにみえました。


仙台の観光は、市営循環バス「るーぷる仙台」が便利!と宣伝していたので
「るーぷる」に乗って瑞鳳殿(ずいほうでん)へ行きました。

この「るーぷる」ですが、せまくて座席数は少なくぎゅうぎゅうづめ。
見た目重視なのはわかるが、もっと利便性を考えたが良いのでは・・・
時間も20分に1本となっていたが・・・待たされる。
(連休中なのが最大の原因でしょうが・・・)
値段は1回250円。(1日乗車券600円)長崎の路面電車の2.5倍の値段。
長崎の路面電車は頑張っているんだな・・・と思った。
諫早にも「JR諫早駅から市役所付近などを回る循環100円バスが欲しい」
という意見がけっこうあるようです。


瑞鳳殿参道の杉木立はなかなか良い。
都会から少し離れ、ようやく杜の都らしい部分が見えてきた。

さすが伊達政宗の霊廟。装飾が見事!
政宗以降2代3代までの霊廟は立派なものです。
4代目以降は財政難か・・・
このあとは仙台城

山道になり、ぎゅうぎゅうづめの「るーぷる」は揺れて具合が悪い。

伊達男



伊達政宗は独眼でしたが、自分の肖像画や像には両目を描かせていたそうです。
写真の政宗は、太平洋戦争中に下半身をもっていかれ上半身だけのもの。
かわいそうに・・・戦争中はそこまで物資に困っていたんですね。
(現在、仙台城で馬に乗っている政宗像は戦後つくられたもの)
仙台城から帰る頃には夕方になっていて、「るーぷる」の最終便は行ってしまっていた。
(「るーぷる」の最終便早すぎ)
しかたなく歩いて下山してみたものの普通のバスも不便だったので
歩いて駅近くのホテルまで帰ることにした。
しかし、そのおかげで仙台の裏の顔を見ることができた。
日没とともに広瀬川沿いの公園にブルーシートがバサッ!バサッッ!と広がり始める。
かなりの数のブルーシートだ!


仙台駅は東口(裏口)から見ると、あまり長崎駅と大差なく見えてしまう。

しかし、フルキャストスタジアムの建設にともない東口側も一気に開発が進んでいる。
モダンな東口駅前広場が完成し、宮城野通りは並木のきれいな通りだ。
JR仙石線宮城野原駅・出入り口は楽天のヘルメットが付いている

駅の中も楽天のペイントが多い。
仙石線の列車はボタンを押さないとドアが開かきません。
雪国ならではの寒さ対策か?

宮城野原駅からフルキャストスタジアムに向かうと
すぐに目に付くのが仙台育英高校
校舎より大きいのではないかと思うほどの体育館がある。

野球や陸上などスポーツ全般強いイメージだが、それもそのはず
高校の目の前が運動公園・陸上競技場と野球場だ。
今年の卒業生はプロ野球では佐藤由規、陸上部では絹川愛、この二人は将来がとても有望だ。
特に絹川の走りは凄い!ケニア人に勝てる日本人はめったにいない。

楽天のイメージキャラ「クラッチくん」わしづかみ=Clutchという意味からきている。
この日、8連敗中だった楽天が勝利したため楽天ファンは大いに盛り上がっていた。
グッズ屋は夜遅くまで開いているようです。
次第に実力をつけてきた楽天
そう遠くないうちに首位になる日もくるだろう。


報告 DENTA
(ここでの仙台情報は05年9月のものです)

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